行動心理士とは?資格が役立つ仕事や取得のメリット、取得方法まで詳しく解説

行動心理士

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行動心理士とは、相手の行動から心理状態を読み解く能力を備えることを示す民間資格です。行動心理士を取得するとどんなメリットを感じられ、資格はどのような仕事に生かせるのでしょうか。

資格取得の手順や、行動心理士以外におすすめできる資格の情報なども交えながら解説します。

行動心理士とは?

行動心理士とは、相手の行動から心理状態を読み解く能力を備えることを示す資格です。行動心理士は資格の名称であり、職業ではありません。資格を取得することで、いまの仕事や就職・転職に知識を生かせる可能性があるほか、自分自身が抱える悩みを減らせる場合もあります。

行動心理士の概要は以下のとおりです。

【行動心理士の概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約4ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所福祉、教育、一般企業、司法、研究など

行動心理士の資格が役立つ仕事

行動心理士の資格を生かして働く女性

行動心理士の資格が役立つ仕事は主に4つあります。

<行動心理士の資格が役立つ仕事>

  • 心理カウンセラー
  • アドバイザー
  • 接客業
  • 講師

どのように役立てられるのかをチェックしていきましょう。

心理カウンセラー

とくに「行動心理」を専門とする心理カウンセラーの仕事に役立てられます。人の行動や仕草から相手の心理状態を読み取り、心のケアの方法をアドバイスする仕事です。主に一般企業で勤務するカウンセラーとして働けます。

アドバイザー

企業や施設でアドバイザーとして勤務し、プレゼンテーションなどのアドバイスをしたり、相談者のメンタルケアを担当したりする仕事です。行動心理学を学ぶことで、自らの振る舞いが相手にどのような印象を与えるのかという点も理解できるため、「見せ方」を伝えるうえで役立ちます。

接客業

接客業などで多くの人と接する機会が多い人も行動心理士の資格を生かしやすいでしょう。顧客が望む接客方法を察知しやすくなるほか、商品やサービスをより魅力的に見せる方法も理解できているためです。また、マーケティングや商品開発に行動心理学の知識を生かせる可能性もあります。

講師

講師の仕事も行動心理士に向いています。生徒の行動心理を正確に把握することで、個々が抱える課題や問題を察知しやすくなります。また、行動心理の知識を自らの行動に反映させることで、生徒のモチベーションを高めることも可能です。

行動心理士の資格を取得するメリット

資格の勉強 積み重なった本

行動心理士の資格を取得するメリットは、主に以下の4点です。

<行動心理士の資格を取得するメリット>

  • いまの仕事に知識を生かせる可能性がある
  • 他の人との信頼関係を築きやすくなる
  • 自分自身が抱える悩みを軽減・解消できる可能性がある
  • 履歴書に保有資格として記載できる

上記のメリットをひとつずつ解説しましょう。

いまの仕事に知識を生かせる可能性がある

別の業種や職種に転職しなくても、いまの仕事に行動心理学の知識を生かせる可能性があります。たとえば営業職に就いている人の場合、顧客心理の理解度が高まることで、よりニーズの高い商品やサービスを訴求しやすくなったり「買いたい」といったサインを見逃しにくくなったりするでしょう。

他の人との信頼関係を築きやすくなる

資格を取得することで、目の前にいる相手の気持ちがわかりやすくなります。上司や部下、同僚などの心理状態を加味しながら付き合い方を微調整させるだけでも、良好な人間関係を築きやすくなるのです。管理職や人事に携わる仕事をしている人も、行動心理士の資格を取得したメリットを感じやすいでしょう。

自分自身が抱える悩みを軽減・解消できる可能性がある

相手の気持ちを理解しやすくなることに加えて、自分自身の考え方を見つめ直せることも行動心理士資格を取得するメリットです。多くの知識を吸収するなかでコミュニケーション能力が向上すれば、人付き合いで生じるストレスも減ります。この効果により、いままで以上に人生を生きやすくなるはずです。

履歴書に保有資格として記載できる

行動心理士はれっきとした資格ですから、履歴書の保有資格に自信を持って記載できます。ただし、それだけで採用を決めてくれることはほぼありません。後述するように行動心理士の資格取得難度は低く、上級資格ほどの価値を見出してもらいにくいため、就職・転職の武器とするためにはその他の資格も必要です。

行動心理士の資格を取得する方法

行動心理士の資格を取得する方法を、順を追って解説します。

<行動心理士の資格を取得する方法>

  • 試験内容
  • 合格率・難易度
  • 勉強方法

独学での取得の可否についても解説するので、すべてのステップを確認しておきましょう。

試験内容

資格試験では、以下の履修内容から問題が出題されます。

<履修内容(学習範囲)>

  • 行動心理学基礎理論
  • 行動と人間心理の関係性
  • 行動が表す心理学的意味
  • 行動心理学を用いた対人対応法
  • 行動心理士の活動

試験中は、認定講座を受講中に使用したテキストを使用して構いません。また、試験時間の設定もありませんから、納得いくまで回答を考え直しても大丈夫です。

合格率・難易度

合格率については公表されていません。合否判定は得点率によって決定し、70%以上の正答率で合格です。また、仮に不合格になったとしても、受験料を支払うことで再受験が可能です。

行動心理士資格の難易度はやさしく、認定講座で受講した内容を理解できていれば、多くの人が無事に合格を勝ち取れるでしょう。行動心理士資格は就職・転職のためだけに使うものではなく、行動心理に関する理解度を深める目的で取得するものであるため、あえて高い難易度に設定していないのです。

勉強方法

資格勉強をする男性

勉強方法は「認定講座の受講」です。先述したとおり、資格試験の出題範囲は認定講座の履修内容と一致しています。認定講座を受講しながらテキストをクリアしていくうちに、自然と資格取得に必要な知識が身につくでしょう。なお、学習時間の目安は、平均すると約4ヶ月前後です。

行動心理士の資格は独学でも取得できる?

結論として、行動心理士の資格は独学で取得できません。行動心理士の受験資格には「認定講座の修了」が含まれているため、たとえ行動心理学の知識が十分身についていたとしても、独学だけでは資格試験を受けられません。

日本能力開発推進協会が認定する教育機関の行動心理士講座を受けることで、資格取得に向けて最短ルートとなる学習内容を履修しながら、受験資格を満たせます。「資格のキャリカレ」の場合、講座料は4万9,600円と決して高くなく、取得後は一生ものの資格として更新手続きなしで保有できます。

その他おすすめできる心理関連の資格

心理資格の説明を聞く人

行動心理士以外の心理関連資格として、以下の7つの取得をおすすめします。

<その他おすすめできる心理関連の資格>

  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 認定心理士
  • メンタル士心理カウンセラー®
  • メンタルケアカウンセラー
  • チャイルドカウンセラー
  • キャリアカウンセラー

それぞれの資格の特徴を紹介するので、自分に合った資格があるか探してみましょう。

公認心理師

公認心理師は、心理カウンセラーに関する資格のなかで唯一の国家資格です。

【公認心理師の概要表】

認定団体厚生労働省
独学不可能
取得方法4年制大学、もしくは大学院において必要な科目を履修していることなど
学習時間の目安約3ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育現場、企業、司法など

公認心理師は2018年に始まったばかりの新しい資格ですが、国家資格であることから高い権威性を持ちます。活躍できる分野も幅広く、資格を取得すると就職・転職に生かせる可能性が高いでしょう。ただし、受験資格を満たすためには、4年制大学などで必要な科目を履修していなければなりません。

臨床心理士

臨床心理士として医療機関で働く人

臨床心理士は、心理カウンセラーに関する民間資格としてはとくに歴史の深い資格です。

【臨床心理士の概要表】

認定団体日本臨床心理士資格認定協会
独学不可能
取得方法指定大学院を修了し、所定の条件を満たすことなど
学習時間の目安1~2ヶ月程度
更新の有無5年ごとに必要
資格が生かせる場所医療、教育、福祉、一般企業、司法など

資格を取得することで、心理テストなどによる心理査定技法や、面接査定に関する知識を有することを証明できます。幅広い職種で仕事を生かせることがメリットですが、指定大学院の修了など受験資格の内容が厳しく、すでに社会人の方にとっては資格取得が困難です。

認定心理士

大学や大学院で、心理学に関する基礎学力や技能を学び、理解していることを示すための民間資格です。

【認定心理士の概要表】

認定団体日本心理学会
独学不可能
取得方法4年制大学、もしくは大学院で所定科目を履修し必要単位を取得する
学習時間の目安
更新の有無なし
資格が生かせる場所教育、福祉、産業など

特徴的なのは、改めて資格試験を受験しなくても資格を取得できる可能性があることです。4年制大学や大学院で必要単位を取得できており、これを証明する手続きをとることにより、自動的に認定心理士の資格が与えられます。

メンタル士心理カウンセラー®

心理学の基礎知識や、ストレスが原因で発生する諸症状の知識、そしてそれらの対処法を理解していることを証明する民間資格です。

【メンタル士心理カウンセラー®の概要表】

認定団体日本メディカル心理セラピー協会
独学可能
取得方法試験において70%以上の評価を獲得する
学習時間の目安約2ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、教育、福祉、一般企業など

医療現場から一般企業まで幅広いニーズがあります。医療現場においては患者さんのメンタルケアにあたり、治療や将来に対する不安を抱える人に寄り添います。認定講座の修了といった受験資格が設定されておらず、独学で取得できる可能性があることも特徴的です。

メンタルケアカウンセラー

メンタルケアの基礎を理解できていることを示す民間資格であり、さまざまな心理学関連の資格のなかでもとくに入門的と評価されています。

【メンタルケアカウンセラーの概要表】

認定団体・メンタルケア学術学会
・生涯学習開発財団
・ヘルスケア産業推進財団
独学不可能
取得方法レポートを提出し、修了認定テストに合格する
学習時間の目安約3ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所一般企業など

この資格単体では就職・転職を果たすことが難しいものの、キャリアアップやステップアップの第一歩として取得する人は多くいます。認定講座を受講しながら行う修了認定テストに合格すると資格が交付されるため、難易度の低い資格です。

チャイルドカウンセラー

チャイルドカウンセラー

児童心理を理解する専門家であり、医療や福祉、教育現場などで活躍できます。

【チャイルドカウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約4ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育

指定の教育機関で実施される認定講座を受講した後、資格試験に合格すると資格を取得できます。いじめ問題や校内暴力などの表面的なトラブルのほか、不登校など家庭環境が絡む問題にも切り込む仕事にも就ける可能性があります。

キャリアカウンセラー

キャリア支援に関する専門家として活動するための資格です。

【キャリアカウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約1~2ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所教育、一般企業など

資格を取得するために、人事労務管理や労働法規といった労働環境に関する専門知識を身につけられます。カウンセリングでは他者との関係性を構築する方法や、行動計画の設計などのアドバイスが可能です。

まとめ

行動心理士とは、相手の行動から心理状態を読み解く能力を備えることを示す民間資格です。独学での資格取得は不可能ですが、試験の難易度は決して高くありません。就職・転職に生かせる可能性があるほか、いまの仕事やプライベートの人間関係にも知識を生かせる可能性があるため、コミュニケーション能力を高めたい人も取得を目指すとよいでしょう。

実際に心理カウンセラーを目指したい方におすすめの通信講座2選

今回は初心者でも在宅でプロの心理カウンセラーを目指せるおすすめの資格通信講座を二つご紹介します。

①「あなたに最適な資格が13種類から見つかる」諒設計アーキテクトラーニング

心理カウンセラーに関する13種類もの資格取得が可能なため、カウンセリングの方向性が明確な方におすすめの講座です。 例えば、子どもや夫婦・家族を相手にした心理カウンセラー資格など対象者に合わせた資格取得講座から、音楽療法が学べるメンタル心理ミュージックアドバイザーなどのカウンセリング方法が異なる資格講座まで幅広く選択することが可能です。 また、試験免除講座や個別指導も準備されているので忙しい方やしっかり学びたい方でも安心して受講できます。

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②「女性のための資格通信講座」SARAスクール

日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)や日本インストラクター技術協会(JIA)認定校のこちらは、『すべての女性は輝ける』をテーマにした”女性のための資格通信講座”で、 心理カウンセラーを目指す女性におすすめです。 また、心理カウンセラー資格では講座を受講し課題を提出するだけで資格取得が可能というプランもあり、安心して受講できるのも魅力の一つ。 完全在宅のみで最短1か月で2つの心理カウンセラー資格が同時に取得できるため、仕事や家事・育児に忙しい方でも取得しやすい環境になっています。

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