心理カウンセラー関連の資格難易度まとめ|必要な費用や勉強期間とは?

心理カウンセラー 資格 難易度

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心理カウンセラーが取得すると便利な資格は多く存在します。それぞれ必要となる経歴や費用、そして難易度が異なりますが、どの資格が取りやすい・取りにくいのでしょうか。

本記事では8つの資格について細かく解説するほか、その他の有力資格についてもわかりやすく紹介します。

目次

心理カウンセラー関連の主要資格

心理カウンセラー関連の主要資格を特徴とともにまとめました。

【心理カウンセラー関連の主要資格一覧表】

名称概要
公認心理師心理職における唯一の国家資格
臨床心理士臨床心理学にもとづく知識や技術を用いる「心の専門家」
心理判定員公的機関で子どもや障がい者を心理学的にサポートする
認定心理士4年制大学で心理学の基礎知識・技術を習得したことを証明する
学校心理士子どもや保護者、教職員に対する心理的ケアを行う
臨床発達心理士発達心理学を基礎とした、人の健やかな育ちを支援する専門家
ユング派分析家国際資格ユング心理学を習得したことを証明する難関資格
メンタル士心理カウンセラー®人間関係やストレスによる悩みを解消させる専門家
その他民間資格メンタルケアカウンセラー、行動心理士、チャイルドカウンセラーなど

本記事では、上記「その他民間資格」を除く8つの資格の難易度について、あらゆる点から解説します。

公認心理師

公認心理師は、心理職における唯一の国家資格です。受験資格を満たすためには4年制大学で指定科目を履修する必要があり、権威性の高い資格として知られています。就職先として選べる分野も幅広く、医療から教育、福祉、一般企業、そして刑務所などの司法領域で働く人もいます。

【公認心理師】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

公認心理師の取得に必要な経歴と平均的な勉強期間、難易度は以下のとおりです。

【公認心理師の概要】

必要な経歴4年制大学で必要科目を履修など
平均的な勉強時間4~5ヶ月
難易度(5段階)★★★

4年制大学などで学ばなければ受験資格を取得できないこと、権威性のある国家資格のため、難易度は普通~やや高めと評価します。

【公認心理師】取得に必要な費用

公認心理師取得にかかる費用の概算は以下のとおりです。

【公認心理師の概要】

経歴取得にかかる費用学費:約300~400万円
試験にかかる費用手数料:2万8,700円
登録料:7,200円
免許税:1万5,000円
トータルの費用305~405万円

大学の学費のほか、試験の手数料・登録料・登録免許税が必要になります。

臨床心理士

臨床心理士が医療機関で働く様子

臨床心理士は、心理職における民間資格のなかではもっとも権威性が高く、広く認知されています。企業や公的機関からの信頼を得やすいため、一般企業のみならず、医療・教育といった分野でも活躍しやすいでしょう。

【臨床心理士】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

臨床心理士取得に必要な経歴などは以下のとおりです。

【臨床心理士の概要】

必要な経歴4年制大学を卒業し、指定大学院を修了すること
平均的な勉強時間約1~2ヶ月(180時間前後)
難易度(5段階)★★

大学院は通信過程でも認められ、試験内容も高難度とはいえないため、公認心理師と比べてやや難易度が下がります。

【臨床心理士】取得に必要な費用

臨床心理士取得までにかかる費用の目安をまとめます。

【臨床心理士の概要】

経歴取得にかかる費用学費:約400~500万円
試験にかかる費用審査費用:3万円
登録料:5万円
トータルの費用約408~508万円

心理判定員

廊下に置かれた車いす

児童相談所をはじめとする公的機関に勤め、子どもや障がい者をサポートする仕事です。公務員として採用されるため、心理カウンセラーとして働きながら安定した収入を得られます。

【心理判定員】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

資格取得に必要な経歴と勉強時間の目安は以下のとおりです。

【心理判定員の概要】

必要な経歴地方公務員上級に合格すること
平均的な勉強時間7~12ヶ月(1,000~1,500時間前後)
難易度(5段階)★★★★

前提条件となる地方公務員上級試験が難関であるため、必然的に難易度が高くなります。

【心理判定員】取得に必要な費用

資格取得に必要な費用の相場をまとめます。

【心理判定員の概要】

経歴取得にかかる費用講座の受講:20~30万円
試験にかかる費用受験料:0円
トータルの費用20~30万円

ただし、就職を有利にするためには「臨床心理士」などの資格が必要です。これを取得するための費用として別途400~500万円ほどがかかる場合があるため注意しましょう。

認定心理士

認定心理士が福祉施設で働く様子

心理学の標準的な基礎学力と技能を有していることを証明する資格です。福祉や教育といった現場で働く人が多く、資格を取得することで児童養護施設から教育現場の非常勤講師まで職業の選択肢が増えます。

【認定心理士】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

資格取得に必要な経歴や、勉強期間の目安は次のとおりです。

【認定心理士の概要】

必要な経歴4年制大学を卒業すること
平均的な勉強時間約1~2ヶ月(180時間前後)
難易度(5段階)★★

大学卒業が条件ですが、通信制大学の卒業も認められるため、難易度はやや低めです。

【認定心理士】取得に必要な費用

認定心理士取得に必要な費用は以下のとおりです。

【認定心理士の概要】

経歴取得にかかる費用学費:100~300万円
試験にかかる費用
トータルの費用100~300万円

必要単位を取得すると試験不要で資格を得られるため、試験にかかる費用はありません。学費の幅が広い理由は通信制と全日制の違いであり、通信制なら100万円程度の学費で卒業できる可能性があります。

学校心理士

学校の校舎 桜の木

生徒から保護者、そして教師まで、学校に関連するすべての人に心理的な支援を行う仕事です。就職先は原則として教育機関に限られますが、スクールカウンセラーとして働きたい人などはこの資格を取得するとよいでしょう。

【学校心理士】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

学校心理士取得に必要な経歴や勉強時間は次のとおりです。

【学校心理士の概要】

必要な経歴大学院修了かつ5年以上の実務経験など
平均的な勉強時間約1~2ヶ月(180時間前後)
難易度(5段階)★★★

必要な勉強時間は平均的ですが、実務経験が必要となるため難易度は高めです。

【学校心理士】取得に必要な費用

資格取得に必要な費用をまとめます。

【学校心理士の概要】

経歴取得にかかる費用学費:300~400万円
試験にかかる費用審査料:3万3,000円
登録料:2万円
会費:3万円
トータルの費用310~410万円

なお、この資格は5年ごとの更新制であり、更新の度に新しく回避の支払いが必要です。

臨床発達心理士

発達心理学を基盤として、ひきこもりや不登校、家庭内暴力など子どもにまつわる問題を解消させることを目的とした資格です。保健所や児童相談所の職員として働く人がいるほか、幼稚園などの教育機関や高齢者向け施設などに就職するチャンスを広げられます。

【臨床発達心理士】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

必要な経歴や勉強時間の目安などは以下のとおりです。

【臨床発達心理士の概要】

必要な経歴発達心理学に関する大学院修了もしくは4年以上の臨床経験
平均的な勉強時間約2~3ヶ月(220時間前後)
難易度(5段階)★★★

受験資格が厳しいため、難易度はやや高めの資格です。

【臨床発達心理士】取得に必要な費用

費用に関する目安も表にまとめてみましょう。

【臨床発達心理士の概要】

経歴取得にかかる費用学費:400~500万円
試験にかかる費用審査料:3万2,616円
登録料:1万2,150円
年会費:1万円
トータルの費用405~505万円

資格は5年ごとに更新が必要で、更新審査料として2万20円がかかります。

ユング派分析家国際資格

ユング派分析家国際資格を持つ女性

心理関連資格のなかで最難関とされます。日本人の資格取得者は、2022年時点でわずか48名しかいません。ユング心理学をマスターしたことを証明でき、取得するとあらゆる分野への就職・転職を実現させやすくなるでしょう。

【ユング派分析家国際資格】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

難易度に関する情報は以下のとおりです。

【ユング派分析家国際資格の概要】

必要な経歴・大学院修士号以上の学歴や、社会経験等を持つこと
・分析家候補生として2年以上在籍すること
・資格候補生として2年以上在籍すること
・当資格の有資格者から300時間以上の教育分析を受けること
・最低300時間のコントロールケースを行うこと
・最低80時間以上のスーパービジョンを受けること
・最低60回以上の症例検討会に出席すること
平均的な勉強時間2年以上
難易度(5段階)★★★★★

必要な経歴がとても多いうえに高難度のため、資格取得は至難の業といえます。

【ユング派分析家国際資格】取得に必要な費用

資格取得に必要な費用は以下のとおりです。

【ユング派分析家国際資格の概要】

経歴取得にかかる費用学費:300~400万円
その他経歴:550~600万円
試験にかかる費用年会費:約5万円
トータルの費用850~1,000万円

学費のほか、有資格者からの指導を受けるために高額な費用がかかるため、トータルの費用は1,000万円を超えることもあります。

メンタル士心理カウンセラー®

心理学の基礎を習得できていることを示す資格です。初歩的な資格ではありますが、更新の必要はなく、一生ものの資格として生かすことができます。取得することでカウンセラーやソーシャルワーカーとして活動できる可能性があるほか、身近な人の相談にも乗りやすくなるでしょう。

【メンタル士心理カウンセラー®】取得に必要な経歴と平均的な勉強期間(難易度)

資格取得の難易度についてまとめます。

【メンタル士心理カウンセラー®の概要】

必要な経歴指定された教育機関でカリキュラムを修了すること
平均的な勉強時間約2ヶ月間(180時間前後)
難易度(5段階)

テキストを見ながら試験を受けられることもあり、難易度は低めです。

【メンタル士心理カウンセラー®】取得に必要な費用

資格取得に必要な費用は次のとおりです。

【メンタル士心理カウンセラー®の概要】

経歴取得にかかる費用受講費用:3~4万円
試験にかかる費用5,600円
トータルの費用3万5,600~4万5,600円

学歴などは問われず、安価で取得しやすい資格といえます。

その他民間資格

その他の民間資格には以下のようなものがあります。

【その他民間資格の概要】

名称概要
メンタルケアカウンセラー心理学の基礎知識と円滑なコミュニケーション能力を示せる
行動心理士人間の行動・思考を理解し、優れた対人能力を証明できる
チャイルドカウンセラー医療、教育、福祉などで活躍する児童心理の専門家
幼児心理アドバイザー子どもの心と体の発達や、養育者の心にも寄り添える資格
うつ病アドバイザーうつ病の相談者や、その家族を支援するスペシャリスト

このなかでとくにおすすめなのは、比較的難度が低い反面、評価されやすいメンタルケアカウンセラーです。

心理カウンセラー関連資格の難易度

HARD、Normal、EASY

ここまでにご紹介した資格を、費用・必要時間・試験難易度を加味して難しい順に並べます。

【主な関連資格<難易度順>】

難易度資格名
1ユング派分析家国際資格
2心理判定員
3臨床発達心理士
4学校心理士
5公認心理師
6臨床心理士
7認定心理士
8メンタル士心理カウンセラー®

難易度の低い資格について、取得しやすいからといって権威性が低いわけではありません。資格を取得しやすいということは、それだけ早く資格を生かして働けるということでもあります。人々の役に立ちたいと思ったとき、すぐに実行に移せる点が難易度の低い資格の魅力です。

まとめ

心理カウンセラーに関連する資格の難易度は、資格の種類によって大きく異なります。難易度が低いからといって権威が低いわけではありません。それぞれの資格を生かして働ける場所が変わるため、働きたい職場で求められる資格を取得しましょう。バランスのよい資格としては、メンタルケアカウンセラーの取得がおすすめです。

実際に心理カウンセラーを目指したい方におすすめの通信講座2選

今回は初心者でも在宅でプロの心理カウンセラーを目指せるおすすめの資格通信講座を二つご紹介します。

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