「バラ鑑定士」はJLESA(日本生活環境支援協会)が認定している資格で、次のようなバラに関する幅広い知識を有していることが証明されます。
・バラの基礎知識・歴史・花言葉
・バラの品種・バラ科の植物・珍しいバラ
・バラの香りの種類と効能
・食用バラの食べ方・バラを使った染色・バラのアレンジ方法など
資格取得後は、バラ鑑定士として自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。
バラの育て方だけでなく、バラの花をアロマや料理として生活のなかで楽しむ方法についても伝えることができれば、多くの方に喜ばれるでしょう。
バラ鑑定士は「バラのことを本格的に学びたい」「バラに関するワークショップを開きたい」という方におすすめの資格です。
認定試験は2カ月に1回、自宅で受験でき、70%以上の正解で合格になります。
認定試験で問われる内容などの詳細は、次の表を参考にしてください。
項目 | 詳細 | ||
---|---|---|---|
受験料 | 1万円(税込) | ||
受験申請 | インターネットからの申込み | ||
受験方法 | 在宅受験 | ||
合格基準 | 70%以上の評価 | ||
試験日程 | 偶数月の20〜25日に実施 | ||
資格試験内容 | バラの選び方・鉢植えや地植えのメリットとデメリット・バラの栽培法・バラの暑さと寒さ対策・バラの香りの種類と効能などの知識 | ||
参考:JLESA(日本生活環境支援協会)https://www.nihonsupport.org/syumishikaku/bara/ |
「ローズソムリエ」は、アドバイザーやインストラクターなど教える技術を中心に認定しているJIA(日本インストラクター技術協会)が認める資格です。
資格を取得すると、次のようなバラの育て方に関する基礎知識があることが証明されます。
・バラの分類と品種・バラの花弁の形・日本原産のバラ
・バラの選び方
・バラを栽培する際のグッズ・栽培方法・剪定方法・つるバラの仕立て方
・害虫と病害対策・バラの暑さと寒さ対策
・育てたバラの再利用方法など
資格取得後は「バラ鑑定士」と同様に自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。
園芸ショップなどの売り場では、バラの選び方や育て方のアドバイスを自信もってできるようになるでしょう。
「バラをきれいに育てられるようになりたい」「園芸関係の仕事に活かしたい」「教える技術を主に認定している団体で資格を取得したい」という方におすすめの資格です。
「バラ鑑定士」と受験日程や受験方法が同じであるため、日程を調整して申し込めば同時に試験を受けることも可能です。
検定試験の詳細は、次の表を参考にしてください。
項目 | 詳細 | ||
---|---|---|---|
受験料 | 1万円(税込) | ||
受験申請 | インターネットからの申込み | ||
受験方法 | 在宅受験 | ||
合格基準 | 70%以上の評価 | ||
試験日程 | 偶数月の20~25日に開催 | ||
資格試験内容 | バラの基本情報・バラの歴史(海外と日本)・オールドローズとモダンローズ・バラの花言葉・象徴としてのバラ・バラの品種と色と花弁の形・日本原産のバラ・バラの歴史上重要な品種などの知識 | ||
参考:JIA(日本インストラクター技術協会)https://www.jpinstructor.org/shikaku/bara/ |
日本バラ会が認定している「インストラクター」はバラにまつわる知識や栽培技術を習得できる資格で、その上の「上級指導員」「公認講師」の資格まで取得するとバラ栽培のより本格的な知識が身につきます。
上級指導員や公認講師の資格まで取得する場合は、植栽や普及活動などの経験も要します。
日本バラ会は公益財団法人で、世界バラ会連合(WFRS)と連携しバラ遺伝資源の保存活動にも取り組む団体です。
インストラクターの資格は4回のオンライン講座受講後に、東京近郊の会場で開催される試験に合格すると取得できます。
認定試験は年1回、2月に開催されます。
オンライン講座では、初めてでも失敗しないバラつくり・バラの香り・品種選び・日照と風通し・ベランダ栽培・季節の手入れの実際・バラアレンジメントなどが学べます。
講座4回分の受講料は日本バラ会の非会員が2万5,000円(税込)、会員が2万円(税込)です。
日本バラ会の年会費は1万円で、会員になるとバラのコンテストやここでしか手に入らないバラ苗の販売会などに参加できます。
「知名度の高い団体で資格を取得したい」「日本バラ会の活動にも興味がある」という方におすすめの資格です。
知識を身につけてバラ資格を取得すると、好きなバラを枯らすことなくきれいに咲かせられるようになり、バラのある生活を満喫できるでしょう。
うまく品種を組み合わせて1年中バラが咲く庭にしたり、あまり知られていない珍しい品種にチャレンジしたりもできます。
自分で育てたさまざまな美しいバラは、眺めているだけでも癒されるでしょう。
実際に資格を取得した方からは、「バラの品種によって違う色合いや香りに癒される」「バラは見た目以上に栽培方法が面白く何種類ものバラを育てている」とバラのある生活を楽しむ声が聞かれています。
また、バラには甘い香り・果実のような香り・紅茶やスパイスのような香り・木のような香りもあり、香りによる違いを楽しむこともできます。
バラの知識や資格は園芸・フラワー業界で需要がありキャリアアップを狙うこともできます。
フラワーショックや園芸ショップの売り場で、バラの品種の選び方・花言葉・バラを育てるコツ・枯らしてしまった要因への対策など、的確なアドバイスができればあなたの大きな力となるでしょう。
結婚式場やイベント会場など華やかな場では、バラの花が用いられることも多くあります。
そのため、フラワーデザインやフラワーアレンジメントの仕事をしている方は、バラの品種や特性のより専門的な知識を持っていると武器になるでしょう。
また、SNSやブログを通した情報発信・雑誌やWebサイトのコラムの執筆や監修、知名度が上がれば書籍出版やメディア出演という道もありバラの専門的な知識を活かせる場は多岐にわたります。
バラ資格はバラの育て方や植物との向き合い方を熟知していることの証明にもなるため、バラの花を扱う業界への就職やキャリアアップを狙う場合は資格を取得しておきましょう。
バラ資格を活かした副業として、カルチャースクールやイベントのワークショップで講師活動を行えます。
活動が軌道にのれば、自宅で教室をひらいて独立することも可能です。
資格がなくても講師活動はできますが、専門的な資格があるかないかで、生徒に与える印象やカルチャースクールやイベント主催者からの信頼の得やすさは異なるでしょう。
資格を取得しておく方が講師としての活動の場は広げやすくなります。
コロナ禍以降、ベランダ菜園やガーデニングの人気はますます高まりました。
最近では、運動効果やリラックス効果など健康的な生活のきっかけ作りとして企業からの注目も集めています。
ガーデニングのニーズが高まっているなかで、バラを育てる面白さを分かりやすく伝えたり、バラを通した生徒同士の交流の場を作ったりできる講師活動の可能性は大きいでしょう。
「難しいと思われがちなバラの育て方やバラを育てる面白さを人に伝えたい」という方には資格取得がおすすめです。
独学は、費用を抑えながら手軽に学べる方法です。
バラに関する書籍は多くあり、バラの基礎的な知識であれば書籍でも十分に得られます。
しかし、資格を取得するにはバラに関する幅広い専門的な知識や実践的な知識も必要です。
バラを育てながら知識を習得する時間的な余裕がある場合を除いて、書籍以外の方法を組み合わせるのがよいでしょう。
プロから多面的な知識やアドバイスを得ながら、書籍を活用し理解を深める方が効率的です。
バラに関するワークショップ・イベント・園芸教室であれば講師から実践的な知識も習得できます。
ただ資格取得のためのスクールではないため、認定試験で問われる幅広い専門的な知識を習得するためには自己学習も必要です。
2023年1月現在、バラ資格を取得するためのクラスはインターネット上では見受けられません。
今後、「バラの資格取得のための知識や技術を講師から直接学びたい」「他の人と交流しながら資格取得したい」という方が増えると、新しくバラ資格を取得するためのクラスが開設される可能性はあるでしょう。
仕事や家事・育児などで忙しくまとまった時間を確保しにくい方や確実に資格を取得したい方には、通信講座がおすすめです。
通信講座であれば、時間や場所を選ばず自分のペースで勉強がすすめられます。
実践的な知識が学べるように講師の添削や質疑応答のサポートがあるものを選ぶとよいでしょう。
「SARA スクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」には6カ月(最短2カ月)で「バラ鑑定士」と「ローズソムリエ」の2つの資格が同時に取得できるコースや、資格試験の受験が免除されるコースがあります。
2つの資格があると、知識量が増えるだけでなく活動する時の多面性のアピールにもなるでしょう。
2つのコースには教材以外に練習問題・模擬試験・添削サポートがついており、基本コースは5万9,800円(税込)、卒業課題があり試験が免除されるコースは7万9,800円(税込)です。
認定試験の受験費用はそれぞれ1万円であることを考えると、試験が免除される後者の方がお得だといえるでしょう。
通信講座は「毎日の隙間時間を使って、自分のペースでバラの資格を取得したい」という方におすすめです。
花の飾り方やアレンジ方法などの知識や技術が身につく、フラワーアレンジメントの資格がおすすめです。
バラを庭で育てるだけでなく花束・ブーケ・プリザーブドフラワーなどのつくり方やアレンジのコツを伝えることができれば、講師としての活動の幅も広がるでしょう。
フラワーショップ以外にもウェディング業界・ホテル・レストランなど、花が飾られる場所で働く方にも活かせるスキルです。
「SARA スクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」には6カ月(最短2カ月)で「フラワーアレンジメントデザイナー」と「プリザードフラワーデザイナー」の2つの資格が同時に取得できるコースや、資格試験の受験が免除されるコースがあります。
バラ資格と同様、教材以外に練習問題・模擬試験・添削サポートがついており、基本コースは5万9,800円(税込)、試験が免除されるコースは7万9,800円(税込)です。
フラワーアレンジメントの資格は「花の美しさを引き出す方法を学びたい」「仕事の幅が広がる資格を取得したい」という方におすすめです。
バラ資格と一緒に取得するなら、庭をデザインするガーデニングの資格がおすすめです。
バラが似合う洋風の庭であれば、植物の自然なスタイルを取り込むイングリッシュガーデンや木製フェンス・アンティークレンガのナチュラルな雰囲気たっぷりの北欧ガーデンなどがあります。
バラ資格の中でも学べますが、ガーデニングの基礎知識・花木の種類・植栽プラン・ガーデニング図面の製図・ガーデンの施工や管理の方法まで庭づくりに関するより専門的な知識が習得できるため、園芸関連や講師の仕事にも実用的です。
「SARA スクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」には6カ月(最短2カ月)で「ガーデニングアドバイザー」と「園芸インストラクター」の2つの資格が同時に取得できるコースや、資格試験の受験が免除されるコースがあります。
バラ資格と同様、教材以外に練習問題・模擬試験・添削サポートがついており、基本コースは5万9,800円(税込)、試験が免除されるコースは7万9,800円(税込)。
ガーデニングの資格は「ガーデニングの知識をより深く学びたい」「バラ以外の植物との調和や庭づくりについても伝えたい」という方におすすめです。
バラ資格と一緒に取得する庭づくりの資格として造園技能士もおすすめです。
造園技能士は、5年後、10年後の庭をイメージしながら素材の持ち味や土地の風土を発揮できるように庭づくりする知識や技術が身についていることを証明する国家資格です。
一般のご家庭の庭だけでなく、公園・街路樹・公共施設の緑化の仕事にも携わることがあるため、バラ資格を活かせる機会も増えるでしょう。
造園技能士は3級(初級)から1級(上級)まであり、3級は経験不問で筆記試験と実技試験を合格すると取得できます。
実技試験には、実際に庭園を作成する作業試験と樹木の枝を見て樹木名を判定する試験があります。
造園の専門学校生が受験することが多いため、現状は通信や通学の講座はありません。
しかし、各地域の職業能力開発センターで造園技能士の資格取得を目指すコースを設けているところもあります。
造園技能士は、「公的な資格を取得したい」「バラの庭園をつくれるようになりたい」という方におすすめの資格です。
3万種類以上あるバラが品種ごとに花の色合い・大きさ・開花時期・香りが異なるように、育て方や育てる難しさも品種によって異なります。
園芸ショップ・講師活動・SNSなどを通して、初心者に向けた育てやすいバラの品種の選び方やバラを育てるコツ、枯らしてしまった要因への対策、品種を組み合わせた庭づくりなど、的確なアドバイスができればキャリアアップや活動の場を広げる大きなチャンスにもなるでしょう。
バラの魅力を多くの方に伝えたいなら資格取得がおすすめです。
ワークショップや園芸教室に通うのが難しいという方でも、通信講座なら無理なく計画的に学べるため検討してはいかがでしょう。