タイ古式というと、アクロバティックな動きで痛みを伴うのではないかと思われる方もいるようです。
しかし実際のタイ古式は決して無理な姿勢を強要するわけではありません。
指圧やストレッチで時間をかけてじっくりと体をほぐし、ゆがみを整えていくものです。
身体の血流が悪いと痛みを感じる人もいますが、心身ともにリラックスできることから「世界一気持ちいいマッサージ」ともいわれます。
タイ古式資格には、協会が認定している民間資格が多数あります。
通信教育や通学など講座の受講方法・難易度もさまざまです。
どの資格を取得するかは、以下のようなことをふまえて考えましょう。
《タイ古式資格を選ぶ基準》
・通学できる教室があるか?
・どれぐらいの時間を勉強に費やせるか?
・取得の目的は?
まずは通信教育で学べて自分のペースで資格を取得できる、比較的取得しやすい資格をご紹介します。
「タイ古式資格の基本をしっかり身につけたい」、「通学するほどのまとまった時間を作るのが難しい」という方におすすめです。
難易度は低いものの、その後の努力次第ではサロン開業などさまざまな道が開けます。
「日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)」が主催する「タイ古式整体セラピスト」は、タイ古式セラピーの歴史や、身体のつくりと巡り、解剖生理といった知識を身につけていることの証明になる資格です。
受験資格 | 特になし |
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受験料(消費税込み) | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
試験日程 | 年6回 |
難易度 | ★☆☆ |
資格取得は「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクール」の2つの通信教育で学べます。
基本講座 | スペシャル講座 | |
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料金 | 59,800円 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
スペシャル講座を受講し、卒業課題をクリアすると「タイ古式整体セラピスト」の試験が免除になります。
基本コース | プラチナコース | |
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料金 | 59,800円 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
SARAスクールも料金は諒設計アーキテクトラーニングと同じです。
こちらはプラチナコースを受講し卒業課題をクリアすると試験が免除になります。
資格取得後はサロンなどで経験をさらに積んだ後、独立する道や健康教室のような場所で講師活動もできるようになります。
またジムのインストラクターやボディヒーリングサロンなどで、学んだ知識を生かすこともできるでしょう。
「日本インストラクター技術協会(JIA)」主催の「タイ古式整体士」も通信教育で学べる資格です。
ホットストーンやタイ発祥のハーブボールの使い方、タイ古式ボディヒーリングの施術方法や知識が身についた人に認定されます。
また開業の際の接客などについても学べるので、開業を目指している方にもおすすめの資格です。
受験資格 | 特になし |
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受験料(消費税込み) | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
試験日程 | 年6回 |
難易度 | ★☆☆ |
こちらも「タイ古式整体セラピスト」同様に、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクール」の2つの通信教育で学べます。
それぞれの講座名は「タイ古式整体セラピストW資格取得講座」と「タイ古式資格取得講座」。
実は「タイ古式整体セラピスト」と同様の講座で知識が身につくようになっています。
つまり1つの講座で、2つの資格が取得できるということです。
もちろん「スペシャル講座」と「プラチナコース」では、卒業課題をクリアすれば、試験をせずに資格取得できます。
2つの資格を取得することで、さらに信頼度が増しそうですね。
「タイ古式ボディケアセラピスト」は「日本能力開発推進協会(JADP)」認定の資格です。
タイ伝統医学の知識やと手技、施術方法を身につけ、タイ式ボディケアができることを証明します。
癒し系のサロンや美容関係の仕事に従事する方に、おすすめの資格です。
日本能力開発推進協会指定の認定教育機関などの教育訓練ですべてのカリキュラムを修了すると、資格試験を受けられます。
受験資格 | 協会指定の認定教育機関ですべてのカリキュラムを修了した者 |
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受験料(消費税込み) | 5,600円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 非公開 |
難易度 | ★☆☆ |
次の難易度は講座受講時間が難易度★★★程長時間ではないものの、ある程度の受講時間と受講費が必要な資格です。
近くに通学できるスクールがある方、就職支援もしてほしい方などにおすすめです。
「タイ古式マッサージセラピスト」は、「国際ボディメンテナンス協会(IBMA)」認定の資格です。
「タイ古式マッサージベーシック」と、「タイ古式マッサージマスター」2種類の資格があります。
2級の「タイ古式マッサージベーシック」は100種類以上のマッサージ法を習得し、2時間程度の施術を行える技術があることを証明されます。
1級の「タイ古式マッサージマスター」は、そこからさらに進みベーシックセラピストの育成ができる資格です。
将来的に独立開業や講師活動を目指す人向けの資格です。
資格取得のためには、協会や認定校主催の資格者養成スクールで講座を受講しなければなりません。
2級は最短で15時間程度、1級は最短9時間程度で資格取得を目指せます。
受験資格 | 資格者養成スクール受講者 |
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受験料(消費税込み) | 108,900円(講座受講料含む) |
受験方法 | 非公開 |
合格基準 | 非公開 |
難易度 | ★★☆ |
「日本タイ古式マッサージ協会(JTTMA)」認定の「プロフェッショナルセラピスト」資格は本格的なタイ古式マッサージと最先端西洋医学解剖学をあわせたものです。
個々に合ったタイ古式マッサージの施術や栄養・運動・ストレッチといった健康に関するアドバイスが行えるだけの知識を有している証明になります。
資格の種類は4種類。
上位講座だけの取得はできず、必ず順番に取得しなければなりません。
セラピストベーシック | タイ古式マッサージと解剖学の基礎を習得 |
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セラピストアドバンス | 個々の体の状態を見て、オーダーメイドなセラピーを行う技術を習得 |
セラピストマスター | 頭部・顔面・腹部などの施術を習得。 |
セラピストティーチャー | 「ベーシック」「アドバンス」などの指導をするためのスキルを習得 |
資格取得のためには、東京・大阪で行われるJTTMAの5日間の講座・事前講習を受講する、もしくはオンラインスクールを受講する必要があります。
資格取得後は、希望すれば直営サロン、協会契約のサロンなどの仕事を紹介してもらえます。
受験資格 | セラピストベーシック講座受講者 |
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受験料(消費税込み) | 講座受講料に含む 40時間:178,000円 リピート264時間:202,000円 |
受験方法 | 非公開 |
合格基準 | 非公開 |
難易度 | ★★☆ |
難易度★★★は、講座受講時間が長く、じっくりと身につけていく資格です。
その分習熟度も高く、すぐにでもサロンで施術ができるほどの能力が身につきます。
ただしその分講座受講費用が高めです。
「特定非営利活動法人日本トラディショナルタイマッサージ協会(TTMA)」公認の「プロタイマッサージセラピスト」資格は全部で7種類。
その中にはヒーリングのみの「H級ヒーラー資格」、オイルを使ったマッサージトリートメントができるようになる「R級リラクゼーションセラピスト」なども含まれています。
実際にタイ古式マッサージの施術に関する資格は以下の5種類です。
C級 | トラディショナルタイマッサージセラピスト | プロセラピストとして働ける |
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B級 | アドバンスドタイヨガマッサージセラピスト | 独立開業ができる |
A級 | メディカルタイヨガマッサージマイスター | サロン開業・スクールを開講できる |
AA級 | エグゼクティブタイヨガマッサージプロフェッサー | より本格的なスクール事業を行える |
AAA級 | プロフェッサーエメリタス | 公認スクールの審査ができる |
資格を取得すると系列のサロンで就業できるようになり、施術中に起こる万が一の時のための事故補償などがつきます。
受験資格 | タイ古式マッサージを学んだ経験のある者 |
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受験料(消費税込み) | 15,000円 |
受験方法 | 実技試験・筆記試験 |
合格基準 | 非公開 |
難易度 | ★★★ |
東京・神奈川にある認定教室の養成コースを受講すると、推薦を受け無受験で資格取得ができます。
C級の場合は最低135時間(45単位)の講座受講が必要で、入学金・受講料金は600,000円です。
タイ古式は痛みが少なく「世界一気持ちいいマッサージ」と言われるほど、全身をくまなく癒してくれる施術方法。
国家資格はなく、無資格でも仕事に従事できますが、タイ古式の歴史や体の構造など詳しく学んでこそ、タイ古式の施術が身体に与える影響を理解できます。
また資格を持っていることで、施術の際の信頼度も増すでしょう。
資格は通信教育で学べるものから、100時間以上の講座を受講するものまでさまざまです。
取得の目的や通学の可否などに応じてどの資格を取得するか決めましょう。