紅茶のエキスパートとして、オリジナルの配合やこだわりの淹れ方を提供していきたい場合は、喫茶店が勤務場所の候補になります。
既存の店舗への就職では最初からオリジナル配合を提供できない可能性がありますが、知識や技術のある店員として店舗では重宝される人材になります。
そこから実績を積み上げていけば、オリジナル配合の考案を始めとした仕事も任せられるようになるでしょう。
一方、一から喫茶店を開業する場合は事前準備や資金繰りなど大変な部分も多いですが、開業直後からオリジナル要素を出していけます。
なお、飲食店を経営する場合は、紅茶資格とは別に食品衛生責任者などの許可が必要になる点は注意しましょう。
年収は400万円前後が基準です。
紅茶のエキスパートとして、紅茶の良さや本当の美味しさを広めていきたい場合は、カルチャースクール等で開講される紅茶の教室が勤務場所の候補になります。
生徒の需要や理解度に合わせていく必要があるので、手に入れやすい茶葉やカップを用いた上で美味しい淹れ方や保存方法を教えることになります。
年収は400万円前後が基準です。
紅茶のエキスパートとして、紅茶を使った商品の開発や製造に携わりたい場合は、食品・飲料メーカーが勤務場所の候補になります。
食品メーカーでは淹れ方などの技術は直接的に活かせない可能性はありますが、紅茶入りの商品ごとに適した茶葉の選択や風味を損なわない食材の組み合わせを提案できます。
一方、飲料メーカーでは配合や淹れ方の知識が活用できる場面が多く、商品説明をする際にも詳しく解説できる人材になるでしょう。
年収は、食品メーカーでは600万円前後、飲料メーカーでは700万円が基準です。
ティーインストラクター資格は、日本紅茶協会が発行している資格です。
協会では紅茶に関するセミナーを開催しており、ティーインストラクター資格はそのセミナーにおいて講師として活動できるだけの能力があると認められます。
資格にはジュニア・シニア・マスターの三段階があり、協会が定めた講座や研修を受けることで上位資格が取得できます。
紅茶コーディネーター資格は、株式会社の日本創芸教育が発行している資格です。
会社が運営する通信講座では、園芸やお菓子・コーヒーなど趣味や特技を深められるような資格が取得できます。
紅茶コーディネーター資格では茶葉選びや淹れ方と共に、紅茶に合うお菓子の作り方やティーパーティーの演出など、紅茶を最大限に楽しむための知識が身に付けられます。
紅茶アドバイザー資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
JSFCAでは、特定の食品や料理について基礎から店舗の経営など専門的な知識を証明できる資格を取り扱っています。
紅茶アドバイザー資格では、紅茶の分類やカップ・ソーサ―の選び方、オリジナルの配合方法などの知識を身に付けていると示せます。
紅茶マイスター資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
紅茶アドバイザーと同じJSFCAが発行する資格ですが、紅茶マイスターでは紅茶の基礎と共に喫茶店のオーナーとして働けるような茶葉の調達や店舗経営の知識があると示せます。
喫茶店や食品・飲料メーカーなど既存の店舗や企業への就職を考えている人には、「紅茶アドバイザー資格」がおすすめです。
紅茶に関する知識や技術を体系的に身に付けていると示せる資格なので、紅茶を取り入れた仕事先全般で提示していけます。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
---|---|
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌月の20日 |
試験は年に6回偶数月に行われており、1ヶ月前に申し込むと翌月の後半に在宅受験できます。
受験の条件は特に設けられていないので、各自好きな学習方法で学んだ後で挑戦できる試験です。
喫茶店や紅茶の教室を個人で開業・運営してみたいと考えている人には、「紅茶マイスター資格」がおすすめです。
紅茶マイスター資格では喫茶店のオーナーに必要な知識を証明できることから、個人で活動する際に提示できる資格として効果を発揮してくれます。
もちろん、紅茶の基礎知識にも触れた資格なので、食品・飲料メーカーも含めた就職においても提示できる資格として役立ちます。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
---|---|
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌月の20日 |
紅茶アドバイザー資格と同じ協会の試験であるため、試験の形式や日程は同じ日付になります。
紅茶アドバイザー資格と併せて取得を考えている人は、同じ月に申し込むと試験期間や答案提出期限が被ってしまうので、受験する時間には気を付けましょう。
諒設計アーキテクトラーニングでは「紅茶W資格取得講座/紅茶オーナーW資格取得講座」が、2種類の紅茶資格に対応しています。
紅茶W資格取得講座と紅茶オーナーW資格取得講座には、それぞれ試験対策用の基本講座と試験免除の卒業課題が付いた特別講座が用意されています。
基本講座の概要は以下の通りです。
講座名 | 紅茶W資格取得講座 | 紅茶オーナーW資格取得講座 |
---|---|---|
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 53,000円 分割:2,500円×24回(初回3,132円) |
69,800円 分割:3,300円×24回(初回3,951円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回 | 6回 |
特別教材 | なし | 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー |
教科書や練習問題、6回の添削課題などで学習を進めていきます。
その中で紅茶オーナーW資格取得講座では実践用のティーポットが付属している分、受講料が高くなります。
それ以外の教材に違いはないので、紅茶の淹れ方についても実践したい人は紅茶オーナーW資格取得講座を選択しましょう。
一方、スペシャル講座の概要は以下の通りです。
講座名 | 紅茶W資格取得講座 | 紅茶オーナーW資格取得講座 |
---|---|---|
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 73,000円 分割:3,400円×24回(初回5,312円) |
89,800円 分割:4,200円×24回(初回6,131円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) |
特別教材 | なし | 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー |
基本講座の課題に加えて、受講期間の最後に提出するとJSFCAが行う試験を免除できる卒業課題が利用できます。
2種類の紅茶資格では証明できる知識や技術の範囲が異なるので、併せて所持することで広い範囲に対応できる人物であるとアピールできるメリットが出てきます。
SARAスクールジャパンでは「紅茶資格取得講座」が2種類の紅茶資格に対応しています。
試験対策用の基本コースの概要は以下の通りです。
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
---|---|
受講料 | 69,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回 |
教科書や練習問題は紅茶のエキスパートが監修した初心者向けのテキストが用意されています。
なお、SARAスクールジャパンの講座ではどちらの講座でも必ず実践用のティーポットが付いてきます。
一方、試験免除の卒業課題が付いたプラチナコースの概要は以下の通りです。
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
---|---|
受講料 | 89,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) |
SARAスクールジャパンでも添削課題の終了後に卒業課題の利用が可能で、提出した時点で2種類の紅茶資格の発行が確定します。
2つの資格試験を受験する時は同じ協会の試験でも2回分受ける必要がありますが、卒業課題なら1回の課題で2種類を取得できます。