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教室おけいこ見つけ隊コラム Vol. 111

発酵食品資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介

2023.05.18
生活に欠かせない食品業界では、特定の食品に関する知識や技術を持つエキスパートは常に需要があります。
中でも発酵食品のエキスパートは、発酵食品の栄養素や効果を理解し、正しい取り込み方や調理方法の知識を持つ人物として、食品業界での活躍が期待できます。
ここでは、発酵食品のエキスパートについて、主な勤務場所や活動に必要な資格などをまとめました。
目次

01発酵食品について

発酵食品とは、微生物を利用して食品加工することで、保存性や栄養価を高め、風味を良くした食材です。
日本では大豆を原料とした納豆や味噌、野菜を使った漬け物などが古い時代から親しまれていて、他にもパンやチーズ、お酒なども発酵食品に分類されます。
発酵食品は発酵することで多数の生きた菌を含んだ食材になります。菌を体内に取り込むと、腸内環境を整える善玉菌の働きを助ける効果があります。
身体に良い菌を含んでいることや栄養価の高さから、発酵食品は健康・美容面への良い効果が期待できる食材です。
一方で、発酵食品の中には加工する過程で塩分や糖質が多少増えてしまうこともあるため、過剰に食べると健康・美容面で悪い効果になってしまう可能性もあります。
また、善玉菌に関しても体内で適した量があるので、発酵食品を食べて増やし過ぎると、体調を崩す原因になってしまいます。
発酵食品の健康・美容面での効果を理解していて、正しい取り込み方や調理方法を教えられるのが、発酵食品のエキスパートです。

02発酵食品資格の必要性と学習方法

発酵食品は取り込み方や調理方法によって悪い効果が出る可能性もあります。
エキスパートとして正しい知識を持ち合わせていなければ、職場やお客様から信頼を得られない可能性があります。
そのため、発酵食品のエキスパートとして仕事をする前に資格の取得によって、職場やお客様に対して知識を蓄えられるうえに、スキルを持ち合わせているというアピールに繋がるのです。
発酵食品の知識は、専門学校や通信講座での学習で身に付けられます。
卒業後に試験を受験することで、資格を取得できます。
専門学校に通う場合は、基本的に卒業まで1年以上かかり、卒業年数が長くなるほど学費も多く必要になってしまいます。
現在の仕事を続けながら通うとなると、お金や時間的に少々難易度が高い学習方法です。
一方、通信講座の場合は受講完了まで数ヶ月で済むものが多く、良心的な受講料で利用できます。
教材や動画で空いた時間に勉強できるので、現在の仕事を続けながら無理なく学習可能です。

03発酵食品のエキスパートができる仕事内容・主な勤務場所・年収

発酵食品のエキスパートとして仕事を始める場合は、勤務場所によって知識の活かし方は異なります。
ここでは発酵食品のエキスパートの主な勤務場所や仕事内容、年収などを紹介します。

3-1食品加工・卸売業

発酵食品エキスパートの知識を活かして、世間の需要や流行に合わせた商品の開発や販売を行っていく場合は、食品加工や卸売業などが勤務場所になるでしょう。
発酵食品には健康・美容面の効果が期待できることから、食品加工の仕事ではその効果を取り入れた新商品を提案したり、既存の商品の改良に知識が役立ちます。
また、著名人の影響など特定の発酵食品の需要が高まった時に、より効果のある発酵食品の仕入れを見極めるために知識が活かせるので、卸売業でも活躍できます。
年収は食品加工で350万円前後、卸売業で600万円前後が基準です。

3-2飲食店・専門店

発酵食品エキスパートの知識から発酵食品そのものや調理したものを提供する場合は、飲食店や発酵食品の専門店が勤務場所になるでしょう。
既存の店舗に就職せずに個人開業する際は、店舗ごとに食品衛生責任者を1人置く必要があるなど、発酵食品資格以外の特別な資格や許可が必要になります。
年収は300万円前後が基準ですが、個人開業する場合は店舗の稼働率によって年収は大きく変わってきます。

3-3カルチャースクールの講師

発酵食品エキスパートの正しい効果や調理方法などの知識を広めたい場合は、カルチャーセンターなどで開講されるスクールが勤務場所になるでしょう。
講師活動で直接的に食事提供を行わなかったり、座学のみの講座であったりする場合は、飲食店のような特別な資格や許可は必要ありません。
教室として使えるスペースさえ確保できれば、自宅など様々な場所が勤務場所の候補になります。
年収は400万円前後が基準ですが、こちらも個人で活動する頻度によって年収は大きく変わってきます。

04発酵食品のエキスパートとしての活動のやりがい

発酵食品のエキスパートとして活動する上での仕事のやりがいは、個人や世間全体の需要に合わせた発酵食品を提供できるところです。
発酵食品のエキスパートの仕事はいずれもお客様や生徒といった人が対象ですが、人と場所が違えば需要も異なってきます。
自身の知識を活かして需要に応えられたり、新しいトレンドを創り出したりできれば、大きな達成感を得られるのです。
一方で、発酵食品のエキスパートの活動を長く続けるために意識したい点として、知識のアップデートが必要になってきます。
発酵食品の知識や調理方法は、栄養素に関する新しい見解や世間の流行などから変化する可能性があるのです。
どんな勤務場所でも資格取得や就職した時点での古い情報のままだと、周りに後れを取ってしまい、発酵食品の効果を最大限に発揮させることも難しくなります。
そのため、エキスパートになった後でも発酵食品に関する学習を続けながら、最新の情報も収集していった方が業界で長く働けることに繋がります。

05発酵食品の代表的な資格

発酵食品のエキスパートの知識を示す資格には、特定の食材の知識を明らかにする資格もあれば、発酵食品全般の知識を明らかにできる資格もあります。
中でも代表的な資格4種類について紹介します。

5-1発酵食エキスパート

発酵食エキスパート資格は、株式会社ウーマンスタイル運営の発酵食大学が発行している資格です。
発酵食大学は発酵食品について学べる施設であり、資格については施設での単位取得率に分けて3級から1級の資格が発行されています。

5-2発酵プロフェッショナル

発酵プロフェッショナル資格は、一般社団法人の日本発酵文化協会が発行している資格です。
協会では発酵食品の麹・甘酒・味噌・醤油について講座を開いており、最終段階の発酵プロフェッショナル養成講座を受けた人が、資格取得できるようになっています。

5-3発酵食健康アドバイザー

発酵食健康アドバイザー資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が食・料理・飲み物の資格の1つとして発行している資格です。
JIAでは、特定の知識を他者に指導できる能力があることを認定する資格を多数発行しています。
発酵食健康アドバイザーは発酵食品の効果を様々な側面から指導できることを証明する資格になります。

5-4発酵食品マイスター

発酵食品マイスター資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
JSFCAでは、食品や料理の知識や技術を認定する資格を発行していて、発酵食品マイスターは発酵食品の知識を幅広く身に付けていることを証明する資格になります。

06発酵食品のエキスパートになるためにおすすめの資格

発酵食品のエキスパートとしての仕事には、発酵食品資格が必ず必要になるわけではありません。
しかし、代表的な資格の提示によって信頼を得ることで、就職活動や店舗の営業で大きな後押しになります。
代表的な資格の中でも特におすすめの資格は、以下の2種類になります。

6-1発酵食健康アドバイザー

発酵食品の講師としてカルチャースクールへの勤務を考えている人は、「発酵食健康アドバイザー資格」がおすすめです。
他者への指導力を明らかにできる資格で、調理方法や座学を教える際に必要な指導力を示しながら講師活動を行えます。
また、発酵食品の持つ効果に関して理解もあることから、食品加工や飲食店などの勤務場所で提示しても効果的な資格になるでしょう。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

また、試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌々月の10日

資格試験は年に6回開催されていて、受験資格に学歴や指定講座などがないので、申し込みさえすれば誰でも受験に挑戦できます。
出題される項目も公式サイトで確認できるので、勉強が必要な範囲を確認してから学習方法を選択していきましょう。

6-2発酵食品マイスター

発酵食品の商品や料理を提供する食品加工・卸売業や飲食店・専門店への勤務を考えている人は、「発酵食品マイスター資格」がおすすめです。
発酵食品に関する幅広い知識を証明できる資格なので、発酵食品ごとの健康・美容面の効果を理解している人物として実力を示すのに適した資格になります。
知識を他者に伝えられるようになれば、カルチャースクール等での講師活動も視野に入ってくるでしょう。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

また、試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌々月の10日

申し込みをすると、試験期間に合わせて解答用紙などの受験に必要なセットが自宅に届きます。
解き終わった後は解答用紙を返送する必要があるので、必着の日付までに提出できるように届いた後はなるべく早めに解答していきましょう。

07資格取得におすすめの資格講座

発酵食健康アドバイザー資格と発酵食品マイスター資格の試験に指定講座はありませんが、発行している協会が認定教材としている2つの通信講座があります。
それらの通信講座では2種類の資格を同時取得できる内容になっているので、学習方法としておすすめです。
2つの通信講座について概要を紹介します。

7-1発酵食品マイスターW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングの「発酵食品マイスターW資格取得講座」は、発酵食品の基礎を身に付ける講座で、基本講座とスペシャル講座の2種類があります。
基本講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格 発酵食健康アドバイザー
発酵食品マイスター
受講料 59,800円
分割:3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

過去の資格試験を参考にして作られたテキスト教材や添削課題、練習問題などが収録されていて、5回の添削を終えると受講が終了します。
カリキュラムは1日30分ずつ勉強する想定で作られているので、少しずつしか勉強時間を確保できない人でも無理なく進められる内容になっています。
一方、スペシャル講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格 発酵食健康アドバイザー
発酵食品マイスター
受講料 79,800円
分割:3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回(資格試験免除)

教材の内容は基本講座と同じですが、加えて資格を発行する協会が認めた卒業課題が付属しています。
卒業課題は添削課題終了後に利用でき、提出すると協会の資格試験が免除されて対象となる2種類の資格を同時取得できます。
受講料が基本講座よりも2万円高くなっていることから、発酵食品資格を2種類も取得する必要はないと思う人もいるかもしません。
しかし、複数の資格を持つことで、2つの協会が認められるほど発酵食品に関する知識の習得度の高いことをアピールできるメリットがあります。
初期費用を抑えたい場合は基本講座、資金面に余裕がある場合はスペシャル講座を検討してみましょう。

7-2発酵食品資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンの「発酵食品資格取得講座」は、発酵食品のプロを目指すための初心者向け講座で、基本コースとスペシャルコースの2種類があります。
基本コースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 発酵食健康アドバイザー
発酵食品マイスター
受講料 59,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

教材は発酵食品のエキスパートによる監修を受けていて、初心者でも学習を進めやすい内容になっています。
また、メールや質問用紙を使って無料で講座の専門スタッフに質問できるなど受講期間中のサポート体制も整っています。
一方、プラチナコースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 発酵食健康アドバイザー
発酵食品マイスター
受講料 79,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回(資格試験免除)

プラチナコースでも教材は基本コースの内容と通しており、さらに提出により資格試験が免除される卒業課題が付属されています。
卒業課題はコース内の教材や添削課題ができていれば解答できる内容なので、資格試験よりも難しいわけではありません。
本来なら2つの資格試験を受ける必要があるところを、1回の卒業課題の提出で済ませられるのは大きなメリットです。

08発酵食品資格の取得で食品加工や飲食店のエキスパートに

発酵食品エキスパートは、食品加工・卸売業・飲食店・専門店・カルチャースクールといった場所で活躍できる存在です。
発酵食品に関する最新の情報や流行を収集しながら、需要に合わせた商品や知識を提供できるところは、仕事のやりがいになります。
発酵食品エキスパートの仕事を始めたい人は、2種類の資格の学習及び同時取得できる協会認定の通信講座の活用がおすすめです。
通信講座では無料の資料請求でテキストの例やカリキュラムを確認できるので、発酵食品エキスパートを目指す最初の準備として利用してみてください。

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